世界を考える

世界を考える

世界を考える「まず、はじめの一歩から」

とある有名な城での出来事なのですが、その城は、江戸時代に建立されたままの木造の天守閣を有する素晴らしい城です。天守閣である最上階は、見晴らしも良く、それはそれは訪日客でごった返していルことがほとんどです。ある時、1組の訪日客であろう集団に声を掛けてみると、米国のハイスクールの修学旅行生でした。私たち以外に日本人は見当たらないため、ふと、城の外客対応設備が気になり、城内での外国語表記を探してみた結果、驚くべき事に全くない事に気付き、あきれるよりも思わず笑ってしまった経験があります。城内には、説明板なども掲示されていたのに、残念ながら全て日本語表記のため、多くの外来客はスルーしていたようです。日本人がどれだけ大切にしていても、その城にどれだけ価値があったとしても、建物は所詮、建物でしかないのでしょう。城の歴史等の付加価値を理解できない状況では、何も知らない外来客にとっては、日本っぽい古い建築として見るだけとなるのではないでしょうか。もしそこに、外国語表記での城の歴史や、当時の町の生活などの刑事があれば、彼らの学びとなり、想像力も手伝って、城という日本の文化や様式に興味を持つ機会となったかもしれません。日本という国や文化に触れるはじめの一歩の印象として、あまりにも淡白であり寂しい印象ではないでしょうか。

はじめの一歩を体験する側を、どう設定し、展開していくかという時点で、国内市場だけに目を向けるのではなく、世界市場全体を見据えて新しいアイデア・を提供する試みが、現在の日本には掛けている部分なのかもしれません。減少し続ける国内観光客の獲得に力を注ぐよりも、伸び続ける外国人観光客に向けてのサービスが重要であるのではないでしょうか。