eternal traveler

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ここで、グローバル・ホスピタリティの根本を共有するために、少し歴史の話をしてみましょう。

日本で、現在、定住遺跡として残っている一番古い遺跡は、鹿児島県で発見された、縄文時代のものとされる上野原遺跡でしょう。しかし、この遺跡の村は、当時海底で起こった大噴火による壊滅的な被害を受け、消滅したとされています。この時に生き残った縄文人たちが、黒潮に乗り北上し、日本列島に散らばっていったと言われています。さらに、これよりもはるか昔、現在の東南アジアは、巨大な大陸だったと言われています。氷河期に海面が急激に下がり、現在タイの中央を流れるチャオプラヤ川によって形成された広大な平野があったそうです。しかし、氷河期の終わりとともに氷が溶け、長い時間をかけて、次第に海面が上昇し、やがて巨大な大陸は海底に沈んでいったそうです。 そして、その地に住んでいた人々は、海を渡り、南洋諸島やオセアニア、そして上野原遺跡などの日本へとやってきていたと考えられています。こう辿っていくと、国など関係なく、私たち人類は、永遠の旅人なのではないかという考えに突き当たるでしょう。つまり私たち日本人は、この地に住み着いて、まだ数百年しかたっていないという事になるでしょう。そのくせ、海外から来る人を「ヨソモノ」として扱っているとは可笑しな話ではないでしょうか。

元をただせば、そもそも全員が外国人であり、全員が移住民なのではないでしょうか。小さくて窮屈な「ムラ社会」から飛び出し、トラベラーの視点で定住者と交流する方向を考え、提案していくことが、本格化していくであろうインバウンドで日本が勝ち残っていくためには必要不可欠なことなのではないでしょうか。